伝小野寺友光公の座像

伝小野寺友光公座像

 まっすぐに観察すれば、菅公(菅原道真公)像のように見える。

 はっきりとした伝承もないし、像そのものにも手掛かりはない。須弥壇に祀ってあったことから「神」ではなく開基なのではと考えられたのかもしれないし、菅公像をもって小野寺友光公の像にあてしめたとも考えられる。

 地方豪族の一人として、浅舞の小野寺友光の一族は「左京之亮」「刑部」を名乗っている。左京之亮は京職の亮であるから位階は従五位下にあたるが、当然、正式に朝廷より任じられたものでない。刑部も同様である。いずれの位階も司法に関するものであることから、あるいはこの地の豪族がかつて与えられた知行や官位に関係するものかもしれない。

仏像_004

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