昨年末、境内の諸堂に注連縄を張り、注連飾りを飾りつけていた際、ひときわ立派でしっかりと張られている注連縄がありました。龍泉寺の境内にお稲荷さんのお堂があることを知って、ご寄進いただいたものであります。
ご寄進くださったのは、横手市大雄の伊藤昭二さん。注連縄を結って納める仕事のいそがしいなか、わざわざ龍泉寺のお稲荷様のために結ってくださいました。ありがとうございました。

龍泉寺のお稲荷様は嘉永年間に当寺27世祖田秀英大和尚の代に勧請し安鎮したものであります。
現在のお堂の以前には、鎮守の神様として白山妙利大権現の堂宇があったようですが現存しません。
これは安永八年(1779年)9月19日「奉造立白山妙利大権現」と記したお札が残っていることから、当寺18世奎嶽極光大和尚の代には少なくともお堂造営のための動きがあったことを示しており、また別のお札から、当寺24世禪橋大攦大和尚の代には白山妙利大権現の神社一宇があったことが知られるものであります。
禪橋大攦大和尚は、同時に秋葉三尺坊大権現も勧請しており、こちらは寺内社のみがあり、また由来はわかりませんが金毘羅さんの寺内社も残っております。
そして、毎月10日には、これら鎮守の神々さまを寺内社と寺外社の両方でお経をおあげしておまつりいたしております。
従いまして、お稲荷社に奉納いただきましたものは、同時に鎮守の神々様にもご寄進いただきましたものと思っております。改めまして厚くお礼申し上げます。