がん撲滅応援団

がんはいまや我が国における死因の第一位の病気となりました。日本人の3人に1人はがんでなくなっているといわれるほどの病気なのです。(厚生労働省 がん対策について)

わが秋田県においても状況は同様、というよりむしろ、平成9年以降全国で最も高い死亡率となっております。とはいえ、秋田県の医療による治療の実績をみますと、全国の平均と同等の医療成績をあげており、決して低いものではありません。(「令和2年度がん対策施策報告書」参照)

わたくしどもは日本中どこにいても、世界トップレベルの高い治療を受けられる環境にあります。国民皆保険制度のおかげで、その先進的な医療を、世界各国と比較して簡単に受けることができます。1人当たりの医療費の自己負担額が最も高い国はスイスでおよそ2800ドル。同年の日本は540ドル程度。世界の順位としては27位でした。一見高額なようですが、日本人は誰でも高レベルの医療を受けることができるというこの一点はとても重要です。

医療の発展によって、がんの死亡率はさがってきているにもかかわらず、一部のがんではむしろ死亡率があがっております、これは、早期の発見・治療ができなかったためと考えられております。

お寺といえば亡くなった後のものであるというのが一般的な感覚でしょうが、実際には檀家さんが健やかであることがまず第一です。にもかかわらず当秋田県は上記に記しましたように、がん死亡率が非常に高い地域であり、肌で感じる現実として予防意識も決して高いものとはいえません。そして、お寺では、日々檀家さんの死と向かい合わねばなりません。そのような現状のなかにおいて、お寺側からがん撲滅を発信することにも意義があるのではないかと考えます。

お寺では「がん撲滅応援団」として資料の提供などを行い、早期発見・治療の一助となりたいと考えております。なにかしらお力になれるようでしたらさいわいです。お声がけください。