中秋の名月

今年の中秋の名月、すなわち旧暦の8月15日は9月21日でありました。
芋名月とも称するようであります。しかしながらこの季節は、まさに枝豆の季節。枝豆が一番美味しい時期でもあります。でありますから、本来は旧暦9月13日である豆名月に先駆けて、一番おいしい枝豆をお供えいたしました次第。

ところで、今年の豆名月は10月18日にあたります。または栗名月ともいうそうです。その時には栗をお供えできるでしょうか。まさに今、お寺の栗が実って収穫できるようになりました。これから本格的に栗拾いができるようになります。

この15夜と13夜はともにお月見をするものであり(二夜の月)、どちらか一回のみのお月見を片月見として忌むのだとか。もともと15夜のお月見は豊作の願い、13夜のお月見は収穫の感謝だそうです。浅舞の地は豊かな農作物に恵まれているところです。そのどちらも欠かせないものでありましょう。

龍泉寺でも、毎年お供えをしてお月様に手をあわせます。
合理的な説明は何一つとしてできませんが、それでも、自然に願い、感謝する。そして月を眺め愛で、こころたのしくいる時間を大切にしていきたいと願っております。

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