節分の豆まき

今年の節分は例年とは違い檀家さんの参加なしでのものとなりました。また、日中には感恩講保育園の節分会・豆まきもあるはずでしたが、新型コロナの影響で中止となり、実に寂しい節分となってしまいました。
とはいえ、お寺での節分会ですることが変わるわけではないので、それらに関しましては、豆の用意も法要もきちんといつも通りに行われました。

毎歳、豆は鞍掛豆を使います。パンダ豆という名前でも販売されているようです。日中、義母が炒ってくれました豆の香りがお寺中に漂います。豆自体も味わい深く美味しいのですが、この香りがまた一段と素晴らしい。例年ですと本堂の大間にびっしりと撒かれた豆を檀家さんが拾って帰られるのですが、今年はほんの少しだけ撒きました。翌日以降、お寺におこしになられます檀家さんには枡から直接お持ち帰りいただくことといたしました。
住職は「福はうち、福はうち、鬼は外、鬼は外。天に花咲け、地に実なれ、鬼の目ん玉ぶっつぶせ」と声を出しながら豆を撒きます。そして祈禱太鼓で般若心経をおとなえしている間に、寺族さんたちがお寺中、境内にある地蔵堂や稲荷堂など境内社、伽藍のすべての部屋をまわり豆をお供えして回ります。わずかな時間で、全員がそれぞれに動くのでとても大変です。来年は、是非また檀家さん方と一緒に行いたいものです。