終い地蔵

龍泉寺の地蔵講は毎月24日。講員が地蔵堂に集って手を合わせ、お供えにと持ち寄った漬物や寒天などを分け合って会食もいたします。特に1月、7月、12月には摩訶般若波羅蜜多心経、熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼、妙法蓮華経如来寿量品偈、地蔵真言をおあげし、そのうち7月と12月には龍泉寺の広間に席を設けます。

ちょっと話がそれまして、だからなんだということもない余談ですが、わたくしが龍泉寺に参りましたのが2012年。およそ10年経過いたしました。結納がその前年の10月の24日。で、お地蔵様の日になりますと、義母が「先住の誕生日が24日だったのよ」としみじみと述懐し、さらには「そういえば、下堀の和尚さんもいまの和尚さんも24日」と感心されるので、なんということもなく24日という日がどこかに残ってしまうようになりました。
下堀の和尚さんとは、先住遷化ののち兼務住職として龍泉寺をお守りいただいた方でありまして、先住、下堀の和尚さん、わたくしと、3人続けて24日の誕生日ということになります。念のため確認いたしましたら、先住も下堀の和尚さんも24日の誕生日で間違いなく、わたくしも24日で間違いありませんでした。

そんなわけで、なんとなく24日という日の行持には親しみがわきやすく、またこの10年、地蔵講の方々には、ずっとよくしていただいているのです。ですから、ほとんど顔ぶれに変わりなく終い地蔵を迎えられたことは特に感慨深いものがありますし、今回来れられない方でも、元気にしていらっしゃるという近況報告をうけることができているのは嬉しいことであります。

 

ところで、お写真ですが、上が2021年12月24日、下が2013年7月24日のものです。