今年のサツキ

今年の春はやや温度が低めで、なかなか植物にはもどかしい時期であったでしょう。その分、開いた花が長持ちするということもありましたが、やはり季節なりに暖かくなってほしいところ。
さいわい、五月末あたりから六月の今くらいまで暑いくらいの天候に恵まれ、花も見事に開花してくれたことでありました。当初、ゆっくりと目覚めるかのようであったサツキも、それは見事に花をつけてくれました。

毎年、サツキを手入れしてお寺に持ってきてくださるのは、檀家の遠藤徳四郎さんです。おかげさまでこの時期になりますとお寺の玄関といい縁側といい、花に囲まれて、それはそれは好い心持ちになります。
サツキの花にやってくるクマンバチは、おとなしいうえに花粉や花蜜を集めるのに忙しいので、わたくしどもは、その音と姿をゆっくりと楽しむことができます。中庭ではバラの枝に雀たちがとまったり跳ねたりしながら囀っている。
まぁ、住職が楽しみにしているブルーベリーを啄ばんだり、垂木とか柱といったお寺の大切な部分に巣をつくったりと、一緒の生活圏にいればそれなりのこともあるわけですが、庭や林の木には小鳥が、花にはクマンバチくらいきてくれないと、やっぱりちょっと寂しい。きてくれればそれなりに嬉しいし楽しいわけです。
今年のサツキは昨日でほぼ終了いたしましたが、また来年も楽しみにいたしております。今年も大変ありがとうございました。

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