花が落ちれば愛惜す

真夏日が続いているなかで日々ふくらんできた華が咲きましたのは7月20日の早朝でした。今年最初の蓮がひらいて喜んでおりましたが、猛暑日が続いたためか、22日の朝にはもう散りかけておりました。思えば、今年の夏は、花にとってはやや受難の年のように感じます。

一月ほど前の6月14日に吹いた突風により、一瞬にして近所の塀が倒れたり、のぼり旗を立てていた27㎏もあるコンクリートブロックが一斉に残らず倒れたりするということがありました。
夕方、突然の叩きつけるような大雨に加えての突風でしたので、逃げることのできない花にとってどれだけの大災害であったのか、想像するとちょっと恐ろしい。
わたくしはたまたまお逮夜のお経をあげに出ていて不在でした。30分ほどしてからの帰り道、いったい何があったのだろう(ゴジラでもきたか、トラックでも事故をおこしたか)というくらいいろいろ荒れておりました。特にこの時期はサツキの盆栽を多く並べて頂いている時期でもありましたので、それらが倒れ落ち、枝が折れ花がもぎ取られた惨状に思わずめげたものです。
幸い、晴れていた時期に少し写真を撮っていたので、今年のサツキはとうに終わりましたが、ちょっとだけご紹介いたします。