大般若波羅蜜多経
龍泉寺の大般若波羅蜜多経六百巻は、当山二十七世祖田秀英大和尚によって発起され、二十八世清岳智童大和尚(天徳寺四十九世)の代に勧請成就、お寺の宝として代々受け継がれてまいりました。
そもそも大般若波羅蜜多経は、古くから五穀豊穣・国家安寧などの願い、諸災消除や諸縁吉祥といった祈りに大きな功徳があるとされ、地域・檀家の方々の信仰をうけ大切にされてまいりましたものです。
二十八世智童大和尚は、安政七年晩春(1860)上京し大般若理趣分一部をもとめ、万延二年(1861)にお寺の常什物とされております。
上京中に、大般若波羅蜜多経の勧請をし手配をされたものではないかと思われます。実際に大般若理趣分経二部、そして鉄眼版大般若経六百巻がお寺に到着いたしますのは元治元年(1864)となります。
経本の一巻一巻に、このお経のために喜捨をされた方のお名前や家や先祖の戒名が丁寧に書き記されており、人々の信仰と地域や家の安寧・幸せを願う気持ちが伝わってまいります。
また、お経は角間川を経由して届けられましたが、その途中、五味川、新平川、林崎などの集落ごとに立ち止まりました。その後には石碑がたてられ、地域の安寧、五穀豊穣などの祈りの場所となったようです。
いまでも集落の道筋に、その石碑をみることができます。
参道の六地蔵さん
お寺の概要
住 所 | 〒013‐0105 横手市平鹿町浅舞字浅舞286 |
連絡先 | 電話0182-24-0228 FAX 0182-24-0070 |
問合せ | info@asamai-ryusenji.jp |
お寺歴史 | 龍泉寺開創 永禄年間(1558~1570) 開山 増田町 満福寺3世梅翁正倫大和尚 開基 浅舞城主 小野寺左京亮友光 (龍泉院殿即山清心大居士) |
住職 | 佐々木誠宗 |