花まつり

今年も、浅舞感恩講保育園のみなさんをお招きして、花まつりを行いました。
 花御堂のお花飾りは、寺族さんたちが「子供たちが喜んでくれますように!」と、いろいろ悩みながら、それでも楽しそうに装飾してくださいました。花まつりに子供たちがきてくれるのを、とても楽しみにしています。
散華で本堂を荘厳したのち、般若心経をあげ、お釈迦様に甘茶をおあげいたしました。最後に、みんなで地獄の掛け軸をみました。
日々を一生懸命いきていれば、楽しいことも嫌なこともあります。つらい気持ちや悲しい気持ちが高じて苦しみになれば、もしかしたら、その時のこころは地獄にいるのかもしれません。それでもその苦しみは乗り越えられますよ、幸せな安らかなこころの境地に至ることができますよ、と説いてくださったのがお釈迦様です。
幸せとはなんでしょうか。一つあげるならば、人から大切に思ってもらえること。人から必要とされることは喜びであり、幸せといえるでしょう。
わたくしたちは、日々の行いを通して、自分のもつ力や行い、言葉やこころで、知らず知らずのうちに誰かを思いやり、誰かを支えています。
例えば、働くこと、ご飯をつくること、挨拶すること。
例えば、行儀よくご飯をいただくこと、靴をそろえること。
毎日、当たり前に生きている日常のなかで、お互いがお互いを大切にしていることに気づいてみましょう。当たり前と思っていたことが実はありがたいことであったと気づいたなら、自然にありがとうという気持ちが沸き起こります。幸せとはそういうことではないでしょうか。そして、ひとが幸せである時には、地獄なんてどこにもありません。

今日は雨の予報でしたが、帰りの天気は晴天でした。通り道には、いよいよ桜が咲き始めていたそうです。今年も元気いっぱい、花まつりのお祝いにきていただき、ありがとうございました。

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