あけましておめでとうございます
昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
毎歳、年末年始となりますとなかなかに忙しい。なにということもなくせわしないものです。そんな中、龍泉寺の大広間に國安尚子さんが花をいけてくださいました。尚子さんは龍泉寺先住の三女でありまして、大雄の重福寺さんのご寺族さんでもあります。年末はもとより、時に応じて花をいけにきてくださいます。今年は例年にない大きさの竹と梅にやや驚いておりましたが、苦戦ということもなく上手にいけてくださいました。
お正月三が日には大般若祈禱をおこないますので、十六善神さまの神前にもおあげいたします。十六善神のお姿を見るに、実に恐ろしい夜叉形をしていらっしゃいます。これは仏法において教令輪身という形をとられているからです。三輪身と申しまして、仏本来の姿を自性輪身といい、正法護持の姿を正法輪身、正法に導き難い衆生を救うためにとる姿を教令輪身というのです。正法を護持し守り伝えるためには災いや煩悩を打ち破る力があってこそなのですから、ご祈祷において、十六善神の力は欠かせないものなのです。ご祈祷とは我々の生きている姿です。日々、自分自身や大切な方の幸せを願いながら、その願いのために現実を乗り越えんとする力が発揮されて、大切な毎日をつくりだしているのです。その毎日を作り出す姿こそが教令輪身です。大般若ご祈祷の際には恐れずに手を合わせてください。
また、12月28日には遠藤徳和さんが門松をたててくださいました。お正月さま、年神さまをお招きするものであり、いらした神さまが鎮座される依代でもあります。門松に使われております松・竹・梅などは、いずれも神さまの依るめでたい木であり、ネコヤナギも清らかな華とされております。このように立派なものをたてていただいて本当にありがたいものです。
春立つとわらはも知るやかざり縄